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腰痛ストレッチのやり方9選|寝ながら・座って・立ってできる方法

中村 恵子 / 更新:2026-06-18
腰痛ストレッチのやり方9選|寝ながら・座って・立ってできる方法
朝起きたとき腰がこわばる、デスクワークの夕方になると鈍く痛む。そんな腰の不調は、毎日数分のストレッチでかなり軽くなります。私が現場で患者さんに指導してきた中でも、続けられた人ほど再発が減りました。

この記事では、寝ながら・座ったまま・立ってできるストレッチを9つ、写真がなくても迷わない手順でまとめました。効かせる筋肉、回数の目安、やってはいけない動作、受診すべきサインまで一通り押さえています。

書いているのは理学療法士の中村恵子です。整形外科クリニックで15年、腰痛のリハビリを担当してきました。教科書の引き写しではなく、私が実際に指導している内容を中心にお伝えします。

腰痛ストレッチを始める前に知っておきたい基礎知識

寝ながら腰痛対策ストレッチ【寝る前に9分間】
寝ながら腰痛対策ストレッチ【寝る前に9分間】

いきなり動く前に、なぜ効くのか、どこを伸ばすのかを知っておくと結果が変わります。狙う場所を意識できる人ほど、同じ動作でも効きが違うからです。

腰のストレッチで得られる効果とメリット

腰そのものより、腰につながる筋肉の硬さが痛みを招くことが多いです。そこをほぐすと、動きの制限とこわばりが減ります。

特別な道具はいりません。床とイスがあれば始められます。これが運動の中でもストレッチを最初に勧める一番の理由です。

効かせるべき筋肉(大腰筋・ハムストリングス・臀筋)

腰痛で見落とされがちなのが、腰の前側を支える大腰筋、太ももの裏のハムストリングス、お尻の臀筋です。この3つが硬いと骨盤が動かず、腰だけに負担が集中します。

正直に言うと、患者さんの多くは「腰が痛い=腰を伸ばす」と思っています。でも実際に伸ばすべきは、お尻や太もも裏のことが多いんです。

ストレッチと筋トレ・体幹トレーニングの違いと組み合わせ

ストレッチは硬さをとる、筋トレは支える力をつける。役割が違います。痛みが強い時期はまずストレッチで動きを取り戻し、落ち着いてきたら体幹トレを足すのが私の基本的な進め方です。

歩くこともよい運動です。医師が解説する動画でも、1日15〜20分、少し汗ばむ程度の歩行が腰痛対策として紹介されています。

腰痛タイプ別ストレッチの使い分け

同じ腰痛でも、急性とぎっくり腰、慢性ではやることが真逆になります。ここを間違えると悪化するので、自分がどれに近いか先に確認してください。

腰痛タイプ別ストレッチの使い分け
腰痛タイプ別の対応の目安
タイプこの時期の方針ストレッチの扱い
急性・ぎっくり腰(発症直後)無理に動かさず安静寄り痛みが出る動きは中止
慢性腰痛・予防期少しずつ動かす毎日の習慣にする
坐骨神経痛が気になるしびれの悪化に注意痛む範囲が広がる動きは避ける

急性・ぎっくり腰のときの対応

動かした瞬間に激痛が走った直後は、ストレッチより安静が優先です。楽な姿勢で痛みのピークが過ぎるのを待ちます。

痛みが落ち着いてきてから、後で紹介する膝抱えなど軽い動きを試します。焦って反らす動作をすると、私の経験ではぶり返す人が多いです。

慢性腰痛・予防期向けのアプローチ

痛みが軽い、または予防が目的なら、ここがストレッチの出番です。寝ながら・座って・立ってのメニューを毎日少しずつ続けます。

坐骨神経痛が気になるときの注意点

お尻から脚にかけてのしびれや痛みがあるときは、伸ばすことでしびれが強まる方向には進めないでください。動かしてみて症状が広がるなら、その動作は中止します。

痛みのある時とない時での使い分け

痛みがある時は「気持ちいい範囲」で短く。ない時は「しっかり伸ばす」。同じメニューでも強度を変えるのがコツです。痛いのを我慢して伸ばすのは逆効果です。

寝ながらできる腰痛ストレッチのやり方

所要は1種目あたり1〜2分、難易度はやさしめ。床かベッドに仰向けになれればできます。朝起きた直後や寝る前に向いています。

寝ながらできる腰痛ストレッチのやり方

膝抱えストレッチ(所要1分・初級)

1. 仰向けになり、両膝を立てる。

2. 片膝を両手で抱え、ゆっくり胸に引き寄せる。

3. お尻と腰の張りを感じたところで10〜15秒キープ。

4. 脚を入れ替えて反対も同じように行う。

確認の目安:腰の力が抜けて、背中が床に沈む感じがあればOK。引き寄せて痛みが出るなら、引く量を半分に減らしてください。

ツイストストレッチ(ひねり)

1. 仰向けで両膝を立てる。

2. 揃えた両膝をゆっくり横に倒す。

3. 顔は膝と反対方向へ向け、20秒キープ。

4. 反対側も同じように倒す。

この膝を倒して顔を反対に向け20秒という方法は、医療監修のもとで紹介されている動きです。肩が床から浮かない範囲で倒すと腰がよくほぐれます。

うつ伏せ腰伸ばし(コブラのポーズ)

1. うつ伏せになり、両手を胸の横に置く。

2. 息を吸いながら、肘を支点に上半身をゆっくり起こす。

3. 腰の前側が軽く伸びたところで止め、10秒キープ。

4. 息を吐きながら戻す。

注意点は腰を反りすぎないこと。痛みが出るなら肘をつく低い位置までにとどめます。坐骨神経痛でしびれが強まる人は、この反らす動きは避けてください。

座ったまま・立ってできる腰痛ストレッチのやり方

【腰痛改善ストレッチ】4分
【腰痛改善ストレッチ】4分

イスがあれば仕事の合間にできます。立って行う分は道具なし。デスクワークの途中に挟むだけでも、夕方のこわばりが変わります。

椅子で骨盤前傾ストレッチ

1. イスに浅めに腰かけ、足は肩幅に開く。

2. 背筋を伸ばしたまま、骨盤を前に倒すように上体を傾ける。

3. 太もも裏とお尻が伸びるのを感じて10〜15秒キープ。

確認の目安:背中を丸めず、骨盤から動かせていれば正解。背中だけ丸まる人は、胸を張ったまま行ってください。

椅子で腰ひねり・背中丸めストレッチ

ひねりは、イスに座って背筋を伸ばし、ゆっくり腰を後ろにひねって20秒キープ。左右行います。

背中丸めは、四つん這いで背中を丸める・反らすを5回繰り返す方法が分かりやすいです。猫背が気になる人にも向きます。

前屈で腰伸ばし

1. 足を肩幅に開いて立つ。

2. 息を吐きながら、上体をゆっくり前に倒す。

3. 太もも裏が伸びる手前で止め、無理なく10秒。

4. ひざを軽く曲げてもよいので、反動はつけない。

勢いで深く曲げるとぎっくり腰の引き金になります。私は患者さんには「ゆっくり、戻すときもゆっくり」と必ず伝えています。

骨盤まわしストレッチ

1. 足を肩幅に開き、両手を腰に当てる。

2. 腰で円を描くように、右回りに10回まわす。

3. 左回りも10回まわす。

骨盤を右回し・左回しに各10回という回数の目安は、医療監修の記事でも紹介されています。上半身は動かさず、腰だけを大きく回すのがコツです。

効果を高める頻度・回数・呼吸とウォーミングアップ

やみくもに長くやっても効きません。短くても毎日のほうが結果は出ます。回数と呼吸の目安をここで整理します。

効果を高める頻度・回数・呼吸とウォーミングアップ

1回の時間・回数・継続期間の目安

キープ系は10〜15秒、しっかり伸ばすなら20〜30秒を2〜3セット。繰り返す動きは10回程度が目安です。これは複数の医療系記事で共通して紹介されている範囲です。

動作タイプ別の回数・秒数の目安
動作のタイプ目安出典の例
伸ばしてキープ10〜15秒複数の医療系記事
しっかり伸ばす20〜30秒×2〜3セットSIXPADコラム
繰り返す動き10回程度SIXPADコラム
脚の上げ下ろし10回×2〜3セットSIXPADコラム

ストレッチ前後の準備と正しい呼吸法

いきなり伸ばさず、軽く体を動かしてからのほうが安全です。呼吸は止めないこと。医師の解説動画では、息を吐きながら背中を丸め、吸いながら反らす、と呼吸を動作に合わせる方法が説明されています。

おなかを軽く締めて腰を反りすぎない、というのも共通する注意点です。息を止めて力むのが一番よくありません。

効果が出るまでの期間の考え方

1回で劇的に変わるものではありません。私の感覚では、軽い慢性腰痛なら毎日続けて2〜3週間で「朝が楽になった」と感じる人が多いです。これは私の臨床での実感で、明確な統計ではない点はお断りしておきます。

大事なのは続くこと。1日3分でも、やめないほうが結局は近道です。

やってはいけないNG動作と病院受診の目安

良かれと思った動きで悪化させる人を、現場で何人も見てきました。ここだけは読み飛ばさないでください。

やってはいけないNG動作と病院受診の目安

腰を悪化させるNGストレッチ

反動をつけて深く前屈する。痛みを我慢して限界まで伸ばす。腰を反りすぎる。この3つは要注意です。気持ちよさを超えて痛いなら、それはやりすぎのサインです。

中止すべき危険サインと受診の目安

足のしびれや力の入りにくさ、安静にしても引かない強い痛み、発熱を伴う、排尿の異常。こうした症状があるときは、ストレッチを中止して整形外科を受診してください。単なる筋肉の張りとは別物の可能性があります。

判断に迷うなら、自己流で粘らず一度診てもらうほうが安全です。原因が分かれば、適したストレッチも選べます。

妊娠中・産後・高齢者が配慮したい注意点

妊娠中はうつ伏せや強いひねりを避け、必ず主治医に確認してから。産後は骨盤まわりが不安定なので、急がず軽い動きから戻します。高齢の方は転倒しないよう、立って行う種目は壁やイスに手を添えてください。

ストレッチが続かない人のための再発予防と生活習慣

【腰痛 ストレッチ】たった3分!無理せずできる!寝ながら腰痛改善ストレッチ!
【腰痛 ストレッチ】たった3分!無理せずできる!寝ながら腰痛改善ストレッチ!

ストレッチだけでは限界があります。座り方や寝具など、腰に負担をかける日常を変えないと、また戻ります。

デスクワーク・立ち仕事・運転手など職業別の工夫

デスクワークは1時間に1回立って骨盤まわしを。立ち仕事は片足を少し高い台に乗せて腰の反りを逃がす。長距離運転は休憩ごとに前屈で腰伸ばし。仕事の合間に組み込むのが、続けるコツです。

姿勢・睡眠・寝具の見直し

猫背と浅く座る癖は腰の大敵です。座るときは骨盤を立て、背もたれに頼りすぎない。寝具は柔らかすぎると腰が沈んで反るので、適度な硬さを選びます。

正直、寝具選びは個人差が大きいです。私は「朝起きて腰が痛くないか」を基準に選ぶよう勧めています。

習慣化のためのつまずき対処

うまくいかないときは、種目を1つに絞ってください。歯みがきの後など、すでにある習慣にくっつけると忘れにくいです。完璧を目指して全部やろうとすると、たいてい三日坊主になります。

腰痛ストレッチのよくある質問(FAQ)

診察やリハビリでよく聞かれる質問に、短く答えます。

腰痛ストレッチのよくある質問(FAQ)

よくある質問

腰痛ストレッチのやり方とは?
腰そのものより、太もも裏(ハムストリングス)やお尻(臀筋)、腰の前側(大腰筋)を伸ばすのが基本です。仰向けで膝を抱える、膝を横に倒して20秒キープする、イスで腰をひねって20秒キープするなど、痛みの出ない範囲で行います。キープは10〜15秒、繰り返す動きは10回程度が目安です。
費用はかかる?道具は必要?
今回確認した範囲では、料金に関する公的な一次情報はありません。紹介したストレッチは床とイスがあればでき、特別な道具は不要です。お尻をほぐす種目でストレッチポールを使う方法もありますが、なくても十分始められます。
どこから始めればいい?
痛みが強い直後は安静を優先し、落ち着いてから始めます。最初は寝ながらの膝抱えストレッチ1つで十分です。慣れたら座って・立ってのメニューを足し、毎日続けることを目標にしてください。しびれや強い痛みがあるときは受診を優先します。

まずは今夜、寝る前の膝抱えを1分だけ。それが続けば、腰は確実に変わっていきます。一緒にコツコツやっていきましょう。

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中村 恵子

理学療法士(国家資格) ・ 整形外科クリニック勤務15年
理学療法士歴15年

理学療法士として整形外科クリニックで15年間、腰痛・肩こり患者のリハビリに携わってきた経験をもとに、現場で実際に指導している方法をわかりやすく紹介します。専門書や論文にもあたりながら、読者が今日から試せる情報を丁寧に届けることを心がけています。

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